日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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一般社団法人 日本脳卒中医療ケア従事者連合理事長 宮本 享一般社団法人日本言語聴覚士協会会 長 深浦 順一 日本脳卒中協会創立25周年誠におめでとうございます。日本脳卒中協会は創立以来、一貫して脳卒中に関する市民啓発活動や患者支援を行ってこられました。脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、脳卒中に対する予防啓発や患者支援の重要性が認識されるようになりましたが、これらの重要性にいち早く注目され、活発に継続されてきた慧眼に心より敬意を表したいと思います。 脳卒中患者に対する啓発や相談支援については、医師や看護師のみでは全くできず、医療やケアに関与する多くの職種が協力しておこなうことが不可欠です。多職種連携を組織的に進める目的から、2021年12月に一般社団法人 日本脳卒中医療ケア従事者連合が設立されました。日本脳卒中協会も本法人の社員としてご参画頂いております。 これからも、脳卒中・循環器病対策基本法にもとづく対策推進基本計画がしっかり実現できるように、手を携えてともに進んでまいりたいと祈念しておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。 この度、公益社団法人 日本脳卒中協会が創立25周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。日本言語聴覚士協会を代表して一言お祝いを申し上げます。 貴協会は1997年に創立され、2005年に社団法人として認可され、法人法の改正に伴い2012年10月には公益社団法人に移行されて活動されています。この間、脳卒中に関する正しい知識の普及・啓発、患者・家族に対する情報提供を進めてこられ、脳卒中の予防、早期発見と治療、リハビリテーションの充実と自立生活への支援に取り組んでこられました。これらの取り組みは、脳卒中による後遺障害の軽減や患者・家族の方の不安の解消に大きな貢献となるものです。また、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」の成立、同基本法に基づくその後の対策にも大きな役割を果たしておられることに心から敬意を表します。 脳卒中の後遺障害として、ご承知のように失語症や構音障害、摂食・嚥下障害、さらには認知症があります。これらの障害は社会的存在としての人間の生命や尊厳を損なうものとなり、生活の質を大きく低下させる原因となります。言語聴覚士は、このような方たちへのことばの再獲得、新しいコミュニケーション手段の提供、摂食・嚥下機能の回復と食べる喜びの再獲得などの支援を行っています。日本言語聴覚士協会は貴協会の活動に全面的に賛同し、今後もともに活動を進めていきたいと考えています。 最後になりますが、公益社団法人 日本脳卒中協会のますますのご発展を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。祝 辞公益社団法人 日本脳卒中協会創立25周年をお祝いして

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