沖縄県支部は、2009年に発足以来、沖縄県民の脳卒中相談や市民啓発を中心に活動を行ってきました。また、2010年、脳卒中対策基本法、早期制定のための請願署名運動に関わらせていただきました。沖縄県医師会のご協力もあり、6700名余の方々に賛同のご署名をいただきました。脳卒中対策の充実を多くの方が期待している事を知りました。基本法制定後は県対策推進協議会のメンバーとして、今後の課題について関わる機会をいただいきました。 2012年、脳卒中啓発番組を放送する貴重な機会をいただきました。琉球放送のご配慮で、土曜お昼のワイドショーや朝の情報ラジオ放送にも出させていただきました(写真)。放送後の反響はとても大きく、マスコミを通じた啓発の威力を体感しました。保険者はマスコミを通じた啓発活動に積極的で、健診受診率は向上しています。今後は受診率の向上と、発症後早期受診にどのように繋げるのかが課題です。 沖縄県では、沖縄県医師会が脳卒中地域連携パス事業で急性期および回復期の症例登録や、DPC解析を行っており、我々もそれに協力しています。その中から見えてきたことは、脳出血が依然多いことと脳卒中患者の在宅復帰率が伸び悩んでいることです。脳卒中患者さんが、より良く住みやすい社会になる様、その支援のあり方、仕組み作りに、関係する多くの方々のお知恵を借りながら、微力ながらお手伝いを続けたいと思います。 これまで県支部の継続的な活動に多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。写真左からオルセン(デンマーク脳卒中協会)エミンガー(ドイツ脳卒中財団)ウィルキンソン(英国脳卒中協会)柏木 知臣(全国脳卒中友の会連合会)亀山 正邦(日本脳卒中協会)山口 武典(日本脳卒中協会)中山 博文(日本脳卒中協会)杉本 啓子(日本脳卒中協会)中村 春基(日本作業療法士協会)(敬称略)設立記念国際シンポジウム(1997年5月31日)(琉球大学 循環器・腎臓・神経内科学 教授)(琉球大学 循環器・腎臓・神経内科学 講師)(伊佐内科クリニック 院長)支部長 大屋 祐輔副支部長 崎間 洋邦副支部長 伊佐 勝憲
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