日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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 香川県支部は、初代支部長を当時香川大学第二内科教授河野雅和先生、副支部長を細見直永先生として発足致しました。活発な活動を続けられ毎年一度の市民公開講座と脳卒中電話何でも相談など多彩な事業が行なわれておりました。2010年4月より香川大学脳神経外科田宮隆が支部長、川西正彦が副支部長へと交代致しました。その後の活動としては、2012年に脳卒中あんしん連携ノートの作成と配布を行いました。県下の脳卒中を診療する主要な施設で活発に活用していただき一万部を印刷いたしましたが、約10年で全てが配布され、現在は2020年に改訂版を作成し使用しています。また、2016年には脳卒中の患者様とご家族へ、脳卒中読本 一般の方への脳卒中の本として冊子を作成し配布致しました。 脳卒中市民講座については我々の特徴は、こういった市民講座は一般的には県の中心地域で行われることが多いと思いますが、毎年担当の地域を決めて行なってきました。一年毎ではありますが、県内で隈なく講座を行うことができました。講演の演者を地域の主要施設にお願いすることで、その施設での脳卒中診療へのモチベーションと患者家族とのつながりが深まったと聞いています。支部で講演を主宰して行いましたが、好評につき継続して行なっている施設もあるようです。2021年第16回はコロナ禍のため現地開催を行わずWEBにて動画で配信致しました。脳卒中デーに合わせて高松シンボルタワーのブルーライトアップも行うことができました。 最後に2022年から川西正彦が支部長、三宅啓介が副支部長となりました。これからもさらに香川県の脳卒中対策と啓発事業に取り組んでいこうと考えています。徳島県支部の歩み 日本脳卒中協会創立25周年おめでとうございます。徳島県支部の歩みについて紹介させていただきます。徳島県支部は2004年に開設されました。当時の支部長は永廣信治前教授です。市民公開講座、電話相談窓口、開業医向けの脳卒中勉強会の開催などの事業を中心に活動して参りました。また、徳島県は西部、南部に過疎地域がありこの地域におけるセミナーも行ってきました。私が着任してから、最近2年間は多人数が集まるセミナーは開催できておりませんが、そろそろ以前のように、WEB併催も取り入れながらセミナーを開催していきたいと考えています。最近の活動としては、兼松康久准教授を中心としたFAST ED-Tokushima 事業が挙げられます。血栓回収療法の適応となる患者さんを確実に治療が行うことができるように、徳島市内の救急隊と徳島大学脳卒中センターが直接アプリを介して情報共有を行っています。今後は徳島市外へ事業を展開していく予定です。また、本年度は、徳島大学病院が脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業に選ばれました。今後、この事業を通しても徳島県の脳卒中診療を発展させていくこと考えております。日本脳卒中協会におかれましては、徳島県支部を通してこれからもご指導いただくことが多いかと思います。何卒よろしくお願いいたします。徳島県支部 支部長 髙木 康志(徳島大学 脳神経外科)香川県支部 支部長 川西 正彦徳島県支部所在地:徳島大学病院左:三宅 啓介 右:川西 正彦

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