日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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(写真3)  第15回岡山脳卒中(2021年10月:宇野昌明支部長、八木田佳樹副支部長)市民公開講座You tube上での公開島根県支部の歴史と沿革2004年9月 島根県支部発足       支部長:小林 祥泰(島根大学医学部第三内科学講座)2006年〜  島根県支部脳卒中市民公開講座 第1回開催        以降、年1回開催2008〜2020年 支部長:山口 修平(島根大学医学部第三内科学講座)2021年〜 支部長:秋山 恭彦(島根大学医学部脳神経外科学講座) 島根県の脳卒中診療は、1979年に島根医科大学医学部(現、島根大学医学部)附属病院の開設以降、第三内科学講座神経内科が、地域の中核病院を拠点に診療の中心的役割を担ってきました。1984年には、県内の脳卒中診療医を対象とした島根脳血管障害研究会が立ち上げられました。本研究会は診療科横断的な研究会であり、単なる学術診療研究ではなく、脳卒中診療の医療者教育の場としても毎年開催されています。来年は節目の第40回島根脳血管障害研究会が開催される予定です。2020年から開始された脳卒中センター認定では、このような背景をもって診療レベルの充実が図られてきた島根県の7つの2次医療圏中の6医療圏に10施設の1次脳卒中センターが認定されました。市民啓発事業としての脳卒中市民公開講座は2006 年に第1回市民公開講座が開催されました。年1回の開催ではありますが、脳卒中予防と早期診断のための講座が毎年開講され、現在では恒例の市民講座として根付いています。現在島根県では、しまね健康寿命延伸プロジェクトで、「あとマイナス1グラム!素材のおいしさに気づくかも!」をキャッチコピーに、「全世代の減塩」、そして「子育て世代・壮年期の野菜摂取」「壮年期の運動」をかかげて健康促進をはかっています。本年度の市民公開講座は、県のプロジェクトにも沿って「防ごう!脳卒中」をテーマに、脳卒中の予防と最新の治療について市民の皆様に啓発をおこないます。 岡山県支部は2005年4月に開設され、事務局を川崎医科大学脳卒中医学教室内に設けました。初代支部長は脳卒中教室教授(当時)木村和美が務め、一般の方々に「脳卒中に関する正しい知識」の普及を第1の目標としました。啓発活動の一環として「市民公開講座」を開設以来、毎年開催しております(写真1)。また木村和美前支部長時代には全国に先駆けて、地元NHKと協力し、テレビで脳卒中の啓発活動を行いました。 2015年からは支部長を川崎医科大学脳神経外科教授、宇野昌明が2代目として担当させていただいております。最近の岡山県「市民公開講座」では、脳卒中治療の最前線でご活躍されていらっしゃる先生方に、「脳卒中発症時の対応」、「内科的治療」、「外科的治療法」「食事のおはなし」「リハビリ」についてなど、分かりやすくお話していただいています(写真2)。コロナ禍の2021年は講演をビデオに作成し、ホームページ上で公開すると同時にパンフレット上のQRコードを読み込むとyou tubeで講演がみられるようにいたしました。(写真3) 岡山県支部は、今後も市民の皆様に公開講座等を通じて、脳卒中予防と治療に寄与したいと考えております。岡山県支部 支部長 宇野 昌明(川崎医科大学 脳神経外科教授)第12回脳卒中市民公開講座(島根大学医学部第三内科学講座より提供)(withコロナ時代の市民公開講座)(写真1)  第6回岡山脳卒中市民公開講座(2010年10月11日:木村和美支部長)(写真2)  第13回岡山脳卒中市民公開講座(2017年9月15日:宇野昌明支部長)支部長 秋山 恭彦第16回脳卒中市民公開講座

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