日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社プラザキサマーケティンググループ小林 伸幸バイエル薬品株式会社マーケットアクセス本部 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は日本脳卒中協会様とともに、「ひとりでも多くの心房細動患者さんを心原性脳塞栓症からまもること」を目的とし、「心房細動患者さんの脳をまもろうプロジェクト」の活動をしてまいりました。 サッカー元日本代表監督イビチャ・オシムさんや、ブラック・ジャックをキャラクターに引用した院内ポスターの作成と配布、本プロジェクトに関するホームページの作成や弊社Facebook等、オンライン上での情報提供にくわえ、転倒・転落による高齢者頭部外傷(特に抗血栓薬内服者)の危険性等の啓発活動を行うことを目的とした“Think FAST”campaignに協賛し、市民公開講座をサポートしてきました。 2015年には、本プロジェクトの一環であった医師向け疾患啓発広告が「第1回 日経BP Marketing Awardsイノベーティブ部門」の優秀賞を受賞するとの嬉しいニュースもございました。 この場をお借りしまして、こうした活動に賛同いただきご支援下さいました多くの先生方、「心房細動患者さんの脳をまもろうプロジェクト」に頂戴いたしました日本脳卒中協会様の多大なるご厚意に感謝申し上げます。日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社はこれからも多くの患者さんのより良い治療と生活に貢献していく所存ですので、引き続きのご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。循環器・腎臓領域マーケットアクセス&リージョナルアクセス 部長中村 祐輔心房細動による脳卒中予防の協同事業9年間の軌跡 この度は日本脳卒中協会様の創立25 周年を迎えられた事を心よりお慶び申し上げます。協会様との協同事業のあゆみを振り返りますと、2014年、脳卒中有病者数の増加と抗凝固療法の推進に向けた諸課題を背景として、『心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト(TASK-AF プロジェクト)』をスタートさせて頂きました。その中で協会様と作成させて頂きました提言書は、同年初版から最終版となった2020年の第5版を数えるまでに至り、心房細動による脳卒中を予防するための地域一体的な取り組みについて協会様と共に発信し続けて参りました。その間に脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、本プロジェクトは幕を下ろしました。 加えて、『心房細動患者の脳梗塞予防に関するかかりつけ医の先生方に向けた啓発事業 (CARE-AF プロジェクト)』では毎年勉強会を共催させて頂き、数多くの医療従事者の先生方にご参加を賜りました。脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画の発表以降は、その地域展開を内容としてクローズアップさせて頂いております。 また近年では『脳卒中に関する啓発・教育活動を通じて健康寿命の延伸を支援する協同事業』として、心房細動による脳卒中の予防を通じ定年退職後や還暦後もいきいきと活動する事を目指すシニア像に焦点を当て、脳卒中の予防が健康寿命の延伸にとって如何に重要であるか、患者家族の声や想いを共有できる資材を協会様と作成させて頂いております。 これら協同事業が医療従事者の皆様の一助となり、また患者家族の疾病負担や社会的・経済的な負担の軽減に寄与できている事を大変喜ばしく思っております。未筆ながら、日本脳卒中協会様の一層のご発展と皆様のご活躍を祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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