オムロン ヘルスケア株式会社事業推進部 麻植 良亮サノフィ株式会社ジェネラルメディスン マーケティング部 西 龍彦 日本脳卒中協会創立25周年、おめでとうございます。オムロンヘルスケア株式会社は、「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションとし、家庭での血圧測定の普及などに取り組んできました。2022年4月からは、長期ビジョンとして「Going for ZERO-予防医療で世界を健康に-」を掲げ、「脳・心血管疾患の発症ゼロ」「呼吸疾患増悪ゼロ」「慢性痛による日常の活動制限ゼロ」を目指します。そして、デバイスだけでなく、サービスまで提供することで、慢性疾患予防・治療に欠かせない存在を目指します。 「脳・心血管疾患の発症ゼロ」実現に向けて、日本脳卒中協会と共同で疾病リスクを伝える疾病啓発活動を実施することで疾病の早期発見・早期治療に貢献したいと考えております。 当社はこれまでの協同事業として、日本脳卒協会が主催や共催している一般市民への啓発活動また医療従事者対象の疾病啓発セミナーに協力させて頂きました。 一般市民への啓発活動としては、心房細動や脳卒中の疾患啓発のため、心房細動週間に実施する広告への協賛や心房細動週間ポスターの薬局への提供、脳卒中月間事業への協賛等を実施して参りました。また、医療従事者向けには日本脳卒中協会と共催のバイエル薬品CARE-AF 全国講演会やスマートヘルスケア協会脳卒中啓発セミナーに協力し、医療従事者に対しての心房細動や脳卒中に関する啓発活動を支援して参りました。 これからも日本脳卒中協会との協同事業を通じ、脳卒中の発症予防のために疾患啓発に取組み、疾病の早期発見・早期治療に貢献していく所存でございます。これからも宜しくお願い致します。〜協同事業「NO梗塞NOリターン」の経験を中心に〜 この度は、創立25周年を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。 日本脳卒中協会と当社では、2008年に協同事業として脳梗塞再発予防キャンペーン「NO梗塞NOリターン」を開始し、その中核イベントである「NO梗塞アカデミー」を大阪、熊本、横浜など全国諸都市で開催しました。 「NO梗塞アカデミー」は脳梗塞患者さんやそのご家族、一般の方々を対象に、脳梗塞再発予防に関する正しい知識を啓発する目的で実施されました。各支部の先生方には講師をお務めいただき、生涯にわたる服薬の意義や、再発が疑われたときの早期受診の必要性についてお話しいただきました。一部の会場では、脳梗塞による闘病・介護経験のある著名人をゲストに迎えたトークショーが行われ、同じ経験をもつ参加者の皆様を大いに勇気づけていただきました。また、患者さんやそのご家族同士が意見交換する「ホームルーム」も同イベントの目玉プログラムであり、SNSが普及していなかった当時としては貴重な交流の場をご提供できたと考えています。 「NO梗塞NOリターン」キャンペーンを端緒として、2010年からは脳卒中克服の推進活動に貢献した個人・団体の顕彰制度を「サノフィ賞」としてサポートする取り組みを行い、2018年までに18の個人・団体の方に同賞が贈られました。 思い起こせば、「NO梗塞NOリターン」キャンペーンが始まった2008年は“脳卒中対策基本法”の法制化への取り組みが始まった年でもあります。それから10年間にわたる「脳卒中・循環器病対策基本法」成立までの道のりの中で、協会の皆様とともに脳卒中の啓発や患者さんの支援の重要性を伝える事業に携われたことは、当社にとっても大変有意義な経験となりました。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。 結びに、日本脳卒中協会の益々のご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
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