日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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日本脳卒中協会 専務理事・事務局長 竹川 英宏 脳卒中患者さん・ご家族に対する教育・訓練・社会参加への支援活動に貢献した個人、もしくは団体を顕彰することを目的に、2010年からサノフィ・アベンティス賞として開始されました。本賞はサノフィ株式会社の協力により行われましたが、開始当初はサノフィ・アベンティス株式会社という社名で、2012年に社名がサノフィ株式会社と変更されたことに伴い、賞名はサノフィ賞になりました。 本賞は毎年2部門、すなわち「啓発部門」と「社会参加支援部門」の顕彰が行われました。「啓発部門」は主に再発予防などの教育活動・啓発活動を、「社会参加支援部門」は生きがい創出や就業支援につながる、患者会活動(旅行、趣味の活動、食事会など)、脳卒中体験を語る講演活動、作業所での取り組み、脳卒中患者の職場復帰を支援している企業の取り組みなどを対象としました。 受賞選考委員会が審査を行い、最終的に理事会で受賞者、受賞団体を決定していました。応募される方、団体の活動は皆素晴らしく、委員はいつも頭を抱えていました。もちろん嬉しい悲鳴であり、個人、団体の活動がいかに重要であるか、いかに患者さん、家族の支援に繋がっているか、という実感を持ちました。表彰式は毎年5月に開催していた日本脳卒中協会の総会と脳卒中市民シンポジウムで行われました。受賞者、受賞団体には症状と盾、副賞の金25万円が贈呈されています。 残念ながら2018年にサノフィ賞は終了を迎えましたが、18の個人・団体に本賞が贈られています。この場をお借りして、受賞された方、団体にあらためてお祝い申し上げると同時に、ご協力いただきましたサノフィ株式会社に御礼申し上げます。2010年(平成22年)度2011年(平成23年)度2012年(平成24年)度2013年(平成25年)度2014年(平成26年)度2015年(平成27年)度2016年(平成28年)度2017年(平成29年)度2018年(平成30年)度啓発部門:倉敷市保健所・倉敷市連合医師会社会参加支援部門:フロイデ工房しろさと(茨城県)啓発部門:佐久小諸脳卒中連携の会(長野県)社会参加支援部門:特定非営利活動法人熊本すずらん会啓発部門:栃木県脳卒中啓発プロジェクトチーム社会参加支援部門:特定非営利活動法人ひらかた自助具工房(大阪府)啓発部門:有田奈央 氏(絵本作家)社会参加支援部門:地域活動支援センター「すももクラブ」(大阪府)啓発部門:明石市消防本部啓発部門:ミュージカル劇団ドラゴン・ファミリー(福井県)社会参加支援部門:該当なし啓発部門:泉州脳卒中予防チーム「備長炭」社会参加支援部門:沼尾 ひろ子氏啓発部門:高知 stroke nursing therapist社会参加支援部門:特定非営利活動法人 脳外傷友の会 高志受賞者一覧脳卒中者友の会 あけぼの会啓発部門:該当なし社会参加支援部門:げんき会(市川失語症友の会)田中武志 氏社会参加支援部門: NPO法人りとるの難病患者・中途障害者の共同作業所「ワークショップフラット」 故 柏木知臣 氏2017年(平成29年)度サノフィ賞授賞式サノフィ賞

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