日本脳卒中協会 創立25周年記念誌
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テーマ司会  フリーアナウンサーの沼尾ひろ子と申します。私は42歳の時に脳梗塞になり、失語症となりましたが、言語トレーニングを経て現場復帰をいたしました。現在は、その経験をもとにして様ざまな支援活動なども行っております。 ではまず、日本脳卒中協会が誕生した背景について教えて下さい。中山  私は1991年から2年間、デンマークに留学しました。その折に、脳卒中の予防啓発や患者支援をする団体が欧米に存在することを知りました。その当時、日本にはそういう団体はなく、現場の医師の皆さんは、脳卒中を発症してしまった患者さんに対しては、懸命に治療してましたが、予防啓発や患者支援に関しては、ほとんど何もできていなかったという現実がありました。そのため、脳卒中協会のような機能を持った組織が必要だという思いを強く持ったのです。そこで、私はあらためて、そういう欧米の団体がどのように活動し、また運営をしているのかを知るために、欧米の国々に行き、ヒアリングをしました。出席者司 会中山 博文1(2022年10月30日(日) 大阪 千里阪急ホテルにて実施)公益社団法人 日本脳卒中協会設立25周年記念座談会山口 武典(日本脳卒中協会 元理事長) 峰松 一夫(同会 理事長)川勝 弘之(同会 副理事長)中山 博文(同会 副理事長)竹川 英宏(同会 専務理事) 藤井由記代(同会 理事)沼尾ひろ子日本脳卒中協会が生まれた背景抄 録〜脳卒中対策の過去・現在・未来〜日本脳卒中協会のミッション

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